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スリル・ミー 『私』と『彼』と『彼の弟』

最近ずっとスリル・ミーの会場で売ってた海外版のCDを聴いています。こっちもすごく好きだけど、やっぱり田代・新納版に上書きされることはなく、また観たいという思いがつのる。

今回ちょっと書いてまとめておきたいと思ったのが『彼の弟』の存在についてです。ずっと気になってたの。てかわりと物語のキーパーソンな気がする。

まず、彼と私の会話から分かるもしくは察することができる『彼の弟』像を書き出してみます。

・『彼の弟』は『彼』についての情報を『私』に売っている。
 『私』いわく「君の弟は金を渡さないと何も教えてくれない」
・『彼の弟』は父親から愛されている。少なくとも『彼』よりは。
 『彼』いわく「(弟が殺されれば)親父は半狂乱だ」
・『彼』は『彼の弟』を憎んでいる。『私』に情報を売った弟に対して、「殺してやる!」等。
  その後実際に殺害計画をたてる。

これらを見ると『彼の弟』の存在はたしかに『彼』のフラストレーションの原因のひとつかもしれない。あとはもちろん父親の存在ね。『彼』の家庭環境がなんとなく見えてきますが、愛されなかった兄と愛された弟、まあ題材としてはありがちな感じもします。ただ題材がありがちだからといって実際にその状況に置かれた人間の感情まで陳腐になるわけではもちろんない。

『彼の弟』が『彼』より賢いという可能性は低いと思います。『彼』から見て自分より劣っていると思われる弟が、自分よりはるかに父親に愛されている。彼にとってはたまらないでしょう。
愛情ってあたりまえだけど誰かより賢いからといって美しいからといって、必ずしも多く得られるものではないし、それが恋愛なら折り合いをつけて諦めて他を探すこともできるだろうけど、親の愛情は他に換えられないはずです。
カインとアベルじゃないけど、こういうもろもろの葛藤から『彼』が『彼の弟』を殺そうと考えるのは違和感がない気がする。

とはいえ『彼』にとってはまず殺人を犯すことが第一であって、殺す相手はたぶん二の次だった。殺そうというのがまずあって、その相手が弟であればもっと素晴らしく自分は満足するだろうという思いつきで、『彼』は殺害計画を『私』に語りはじめる。
このシーンの『彼』の自分の計画に興奮し陶酔している歌ですが、全体にはうろ覚えなんだけど一部はっきりと覚えてる歌詞があります。
「レイプ、殺人、変質者の犯行に見せかける」

これ弟を殺す計画の一部なんだけど、エッちょっとなんで、レイプ?と、私は心のなかで待ったをかけずにいられなかった。
弟を性的に犯すの?誰が?あなたが?弟に対して性的に興奮できるの?
そういう疑問がうまれて、彼の弟に対する感情が分からなくなりました。どうも憎しみだけではないようだと。

『彼』が弟を犯して殺すことは、弟に対する憎しみと歪んだ欲望(仮に)を同時に晴らすことになるんでしょうか。
もしそうだとしたら、『私』が彼の弟殺しを必死に止めた理由も違って見えてくる。
もしかしたら『私』は『彼』の『彼の弟』に対する複雑な感情のほどを知っていて、『彼』に思いを遂げさせたくなかったのでは。これは穿ちすぎかなあ。
でも『私』は『彼』のすべてが欲しくて支配したかったんだから、『彼』が思いを遂げることで『彼』のなかで『彼の弟』の存在が永遠に絶対的になるのは我慢できないと思う。

そもそも『彼』のセクシュアリティってどうなんだろう。「どこかのお嬢様と遊んでる」って歌詞からみるとヘテロかバイセクシャルだけど、実はゲイのホモフォビアという気もする。
反対に『私』は実はヘテロなのかもと一瞬思ったけど、それ以前に『私』は『彼』以外の人間に興味がないんだもんね。

『彼の弟』像からもっと見えるものがあるんじゃないかとずっと考えててだんだん妄想入ってきてるけど、またまとまったら書きます。
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