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スリル・ミー 9/24マチネ

私:田代万里生
彼:新納慎也

ロミジュリ特集のために買ったアプローズで知って絶対観たいと思ってたんですが、いやーチケット取れない取れない。前回観たのが最初で最後のつもりだったけど、幸運にも当日券があたったので観てきました。
倍率ははんぱなかったんですがそれもそのはずで、アトリエフォンティーヌって100人くらいしか入らないんですね。劇場っていうより…小屋?実際中に入ると想像以上に狭くて暗い。ぐるぐる階段降りて、地下だし、妙に隠微な感じがします。
あとから考えると、あの逃げ場のない濃密な空間を作るのに、このアングラな劇場は一役も二役もかっていた。

田代さんも新納さんも生で拝見するのは初めてだったんですが、もともとの興味の遥か上の魅力をバーンと見せられて、すっかり好きになっちゃいました。
田代さんなんかは特にオペラの人って印象が強かったので、あんなに演技できるとは失礼ながら思ってなかった。かなり体当たりですよねあれ。まあ色々と。

新納さんは立ち姿がとにかく様になる。『彼』っていうキャラクターは普通に考えれば中二病こじらせちゃった自意識肥大男だと思うんだけど、新納さんがやるから「みんな君に夢中」に説得力があります。有無を言わせぬ魅力というか。

二人ともある意味全力では歌ってなくて、それは会場狭いからっていうのもたぶんあるんだけど、それ以上にこのミュージカルの歌って基本的に二人の会話なんですよね。しかも人に聞かれちゃいけないたぐいの。
会話してるんだってすんなり思えるのは、感情がそのまま、話すみたいに歌にのっていたからで、あらためて田代さんと新納さんはすごいなと。歌がうまけりゃいいってもんじゃないし、かといってうまくなきゃ話にならない。これ他の誰かキャスティングしろって言われても、私の知る限りでは思い付かないです。

終始、二人が密談してる部屋の壁にでもなった気分でした。こんなに観客に緊張を強いる舞台もめずらしいんじゃないだろうか。臨場感といえばこの上ない臨場感ですが、気軽に楽しめるものではない。
真夜中の森に迷いこんで殺人現場をたまたま目撃してしまって、そのうえ犯人二人が性行為おっぱじめたような衝撃と恐怖。

てか一番耳に残ったのは新納さんの誘拐ソングなんだけど、まじコワイです。私が小学生だったら一人でお外歩けなくなるわ。
おく~ってあげよ~う

この歌がすごい耳に残るっていうかただ歌いたいだけなんですが、一番好きなのはやっぱり表題曲のスリル・ミーかな。
四つん這いになって新納さんに迫る田代さんがこわおそろし美しかった。
田代さんて見た目は賢そうだしお坊ちゃん然としているけど、演技は意外とパッショネイトっていうか、くるおしい感じがする。
脚本的にも観客が騙されるしかけなんだけど、ころりときれいに騙されたのは田代さんの表情の演技のせいな気がします。最後のシーンなんてゾッとするくらい美しかった。

あとピアノがドラマチックでいいですね。ときどき雨の音みたいに聴こえたり、しとしと悲しかったり激しかったり。
私ピアノだけの演奏って退屈しちゃって好きじゃなくてどちらかというと金管楽器がブイブイ入ってくるようなオーケストラが好きだけど、それでも今回のピアノは素敵だと思った。

3月に再演があるみたいなのでうれしいです。やっぱり銀劇よりあのくそ狭い会場で観たいもの。
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